CODE46


 マイケル・ウィンターボトム監督のCODE46という作品を観ました。いわゆる近未来SFものです。でも近未来描写はサイバーパンクやハリウッドの大作的なかんじではなく、現在の上海の街や車をそのままつかっています。しかしそれがまたなんともいえない独特な雰囲気を持っていてとてもオシャレな映像に感じられました。ハイテクな映像を期待してみると肩透かしを食らうかもしれません。それと親切な説明セリフを省いているため、ストーリーに判りづらい部分が少しありました。でも普段からSF作品などを見慣れている人には問題ないと思います。

 内容については薄い印象を持ちました。この男女の悲恋話にあまりグッとくるものが私にはありませんでした・・・なんか取ってつけたような恋愛をしているようにかんじられたので。それと監視カメラの映像の多用や記憶の消去、指紋認証、パペルetcで管理された内側の社会を表現し、非管理の外側の社会との対比をつくりだしているのですが、全体としてみるとあまりうまくいってないようにかんじました。管理社会の是非、近いうち現実のものになるであろうクローンやDNAの問題が主題なんでしょうが、こっちに訴えかけてくるようなパワーが少し弱いように思いました


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