ロスト・イン・トランスレーション
- 出版社/メーカー: 東北新社
- 発売日: 2004/12/03
- メディア: DVD
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ソフィア・コッポラ監督作品のロスト・イン・トランスレーションを観ました。映像は綺麗で、東京の夜景がとても上手く効果的に使われていました。外人が撮る日本の風景は日本人が撮るのとは少し違う味わいなどがあるので観ていておもしろかったですね。
でも内容は退屈で一時間半が異常に長く感じました。東京も誇張して描かれているわけではないのですが、悪い面ばかりを集めているような印象をうけました。そんでいい面といったら結局寺とかすし屋とか・・・しかもちょこっとだけ。別にこんなんだったら東京じゃなくても話としては成立するので、東京を舞台にして欲しくなかった。異国での疎外感や孤独感なんかを表現するんだったら他でもできるでしょう。
なんだか残念な作品でした、上から目線をひしひしと感じるんです。観ていて不愉快な気持ちになりました。他の国の文化に対する最低限の配慮や敬意が全くかんじられません。言葉も人種も違う他の国の文化が自国の文化と比べて異質なのは当然でしょう?この作品を観て「他国からこう見えているのか、直したい」と思う場面もありますが、正直「ほっとけ!」と思いました。彼らが日本をどう見ているのかを客観的に知れたのと同時に、彼らがどのような姿勢で他国を見ているのかもしることができました(ソフィア・コッポラだけかも知れないけど。でもこれアカデミー賞ノミネートされてるんですよね・・・)